★HABITAT:エクステリア業界って?(1)★

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No.019 エクステリア業界って?(1)
    〜スタート2カ月半の現状リポート
    (06/16,1999) (ハビタット事務局)

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 今年の4月に、「住まいを考えるオンラインマガジン」として『ハビタット・エクステリア編』を立ち上げた。我々は、『ハビタット』を立ち上げるにあたって、「ユーザーが必要としているものに応えられるようなホームページ」を目指し、建設業界を調べ構想を練ってきた。ハビタットは住環境全般にわたって展開していく計画であったが、最初にあえてエクステリア編を選んだことにはちゃんと理由がある。

 建物本体は、一般ユーザーではなかなか手の出せない部分だし、インテリアは生活空間としてユーザーの意見が比較的取り入れられ、情報もかなりオープンになってきている。しかし、エクステリアに関しては、家の顔でもあり、街の景観にとっても重要な部分であるのに、ハウスメーカーや関連メーカーも含めて、良心的な提案や情報の共有化がなされていないことが見えてきたから----これがあえて「エクステリア」から始めた理由である。

 我々は、住環境ができるだけユーザーの理想に近い形につくられるために不足しているエクステリアこそ、今取り上げなければならないことだと確信し、『ハビタット』から業界をリードする形でユーザーに情報発信し、ユーザーとの対話を進めていこうと考えたのである。

 今回は、この2ヶ月半『ハビタット』が色々なかたちでエクステリアメーカーや施工業者に声をかけてきた結果を、住宅系のエクステリアについて状況を報告してみたい。なおこの意見は、我々の偏見や予測ではなく様々な機関(建築家、ハウスメーカー、ハビタット登録企業など)からの情報を基にしたものであることを断っておく。

 さて、例えば住宅メーカーの商品開発なら、ユーザーニーズをできるだけくわしく調べ、そのニーズに合う商品づくりをするのが一般的になってきている。しかし、エクステリアメーカーにおいてはユーザーニーズを調べて商品開発に活かそうとしているかといえば、必ずしもそうとはいいきれない状況であることがこの2ヶ月間のエクステリアメーカーや施工業者とのやり取りの間に見えてきた。

 どうもエクステリアメーカーの目は、ユーザーというより施工業者に向けられている傾向がある。最近の金物メーカーの商品カタログを取り上げていうと、意匠(デザイン)性より施工性を強調する傾向がある。たとえば、従来のコンクリートブロックが重たく施工性が悪いということから開発された「軽く施工性のよい化粧ブロックもどき」なるものを出しているメーカーが多く見られる。

 どのメーカーも表向きは豊かなガーデン&エクステリアの提案と唱っているが、実はユーザーニーズではなく「施工の省力化」という点を施工業者に訴えている、決して意匠性も優れた商品といえない代物であることが解ってきた。このような商品を何故メーカー各社が力を入れて開発しているかが疑問であったが、その謎も解けてきた。

 業者も、提案内容よりも施工性や経済性に走り、それに加え自分たちの提案力のなさを、このようなメーカーの企画提案型商品を用いてごまかそうとしているのである。おまけに既製品ということで、メーカーや代理店から安く仕入れられれば、その分儲かるという構図だ。

 つまり「業者は儲かればよくない商品でもいい商品と偽ってまた使い、メーカーも売れるということでまた新たな商品を開発する」----この関係がエクステリア業界の特徴ともいえ、ユーザのニーズや満足度などが考慮されていない商品も開発されている、とういのが現状なのである。

 業界としての情報があまりユーザーに向けられていないことをいいことに、エクステリアメーカーや施工業者がユーザーニーズを無視しているといっても過言ではないだろう。我々もそうだが、ユーザーもこんなものかと思っていたかもしれないが、これはとんでもない誤解だったのだ。つまり、ユーザーの意見をもっと採り入れるなら、まだまだこの業界のレベルは上がる、その可能性はある、というのが私たちの見方である。

 このような現状の背景には、住宅を供給する側のハウスメーカーや工務店の「エクステリアを含めた住環境の総合提案」の取り組みへのいい加減さもあるのだが、それにエクステリア業界が甘えているのもまた事実であり、上に書いたような体質があるといわれてもおそらく弁解の余地はないだろう。なお、全てがこのようなメーカー、施工業者だといっているわけではないのでそのへんは誤解しないで頂きたい。(この項、つづく)■

 

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