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No.022 ハウスメーカーとエクステリア (06/30,1999) 美里学
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今回は、これからハウスメーカーに住宅を依頼しようと思っている人には、是非とも一読してほしいことを書いてみたい。以下に述べるようなことを知って打ち合わせにのぞむのと、知らないでのぞむのとでは、場合によっては出来上がりの満足度に大きな差が出てくることもあり得るだろう。
最近、ハウスメーカーも、少しは景観やエクステリアという言葉に関心をもってきたように思われる。展示場に植栽やガーデニングスペースを積極的に取り入れたり、営業マンが他社との差別化のためにエクステリアの重要性を口にしたり、分譲物件では契約者へのガーデニングのプレゼントなど……。これは傾向としては決して悪いことではない。
しかし、ハウスメーカーやエクステリア業界の人の話を聞く限りでは、それらの取り組みは実は、建物本体に加えてエクステリアの売り上げ数字を上げるための手段や、建物を契約にこぎつけるためのサービス的な行為であり、本当にエクステリアの重要性を理解した上で出てきた必然的な営業提案ではない、という気がしてくる(もちろん全部がそう
というわけではない)。
たとえば、「法面植栽は景観にいいですよ」「ブロックは殺風景ですよ」「フェンスより生垣の方が景観にやさしいですよ」などをよく耳にするようになった。これらはもちろん間違ってはいないのだが、必ずしも正しいわけではない。どういうことかというと、高低差を考えない法面植栽は土のこぼれなど後々管理面に問題がでてくるし、場所によっては生垣よりフェンスの方が防犯上安心できる場合もあるからだ。
また、エクステリアメーカーの二次製品に関しては、ハウスメーカー側はコストをできるだけおさえようとするために二次製品を用いないオープンなスタイルの外構の提案(「ブロックは殺風景」とかといった上記のような表現)を考える(反対に、施工業者は、工事費を上げ利益を得るためにはハウスメーカーとは反対に少しでも多く二次製品を使おうとする傾向があるように思われる)。
もちろんユーザーにこのようなことをダイレクトな表現で説明しているわけではないだろうし、全部が全部そうではないが、そういう傾向があるように思われる。
エクステリアに限ることではないが、このような問題を客観的に判断できるのが設計マンである。が、しかし、何故かハウスメーカーで設計マンに権限を持たせているというメーカーをあまり聞かない。メーカーというだけあって、住宅を一つの商品にして扱ってしまっているためかもしれないが、それにしても、長く住まう住宅を建設するにあたり、設計マンではなく営業マンが大きな権限を握っているというのはやはり問題ではないだろうか。
簡単な間取り提案ができる優秀な営業マンでも「エクステリア含めた総合提案」までできる営業マンは、非常に少ない。また、契約のことだけを最優先に考えている営業マンなら、設計マンによけいなことを言わせないようにしむけているのも目に見えてくる。
住宅は建物本体だけではなくエクステリアも仕上がって完成といえる。本来なら建物のプランニングから、最後のエクステリアまで設計マンがかかわるべきものだが、ハウスメーカーの対応も様々である。だから、ユーザーにとって、打ち合わせの初期段階でエクステリアも考慮した提案になっているかどうかを確認することは必要な作業といえる。■
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