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No.034 住まいづくりの判断力を養おう (09/12,1999) 美里学
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受注や契約の伸びが鈍くなり、住宅ブームにかげりがでてきていると新聞では報じている。本来、住まいを考え住宅を建てることにブームなどあってはならない(!)のだが(ユーザーがマスコミや国の政策上の思惑にはまってしまっている、というべきか)。
住宅は一生の内、そう何度も購入・立て替えなど行えるものではないし、どうしても必要な時期にはブームでなくても考えなければならないものだ。したがって、周囲にまどわされるのではなく、自分の生活設計に基づいてじっくり考える必要があるといえる。しかし、住宅建設にかかわっている関係者でない限り、どこから手をつければいいかわからないというのが本音ではないだろうか。
さて、ビルダーでは営業マンが無料で相談にのってくれるが、建てることを決めているわけではないのに、一人の営業マンから二時間、三時間と話を聞いてしまうと、ユーザーとしては後々断りきれなくなってしまうこともある。ビルダー側にしてみれば、それが意図するところかもしれないが、いきなりビルダーに相談に行くのではなく、先ず住宅建設に利用できる資金的なガイドラインを明確にすることから始めるのが順序というものである。
家を建てた経験のある友人や銀行や住宅金融公庫の窓口などに、融資面や諸費用、税金の知識などについて相談に行くとよいだろう。特に、公庫について調べることにより、構造や工法、間取りや仕様によって借りられる額が異なるなど、住宅に関する基本的な知識を習得することができる(2000年度より住宅金融公庫の融資制度の抜本的見直しが行われる予定である)。
ある程度、基本的な資金面の情報を収集し知識を身に付けることができたら、展示場に足を運んだり、住宅メーカーのカタログや雑誌で具体的なイメージを膨らませるようにする。素人には、カタログや雑誌等を見ただけでイメージがわくものでもないので、自分でいろんな設備機器メーカーのショールームなどにも足を運ぶことが大切だ。できるだげ現物に近い製品を見るようにすることで、ビルダー側の提案の善し悪しがある程度判断できる基準を自分のなかに持つことができるようになる。
ハウスメーカーの場合は、標準仕様として設定されている機器から選ぶのが基本だが、どうしても納得できないものについては指定したメーカーの機器に取り替えることも可能だ。多少金額は上がっても納得できるものを選んでおくことが後で後悔しない秘訣といえる。
2、3社のビルダーから提案をしてもらいながら色々比較することはそれでいいのだが、最終的に1社に決定をする時にはやはり自分の判断で決断をくださなければならない。その時に、大きなハウスメーカーや有名な建築家ということだけで判断し契約してしまうことは大変危険なことである。彼らの全てが必ずしも【入居後のことまで考えた住み良い住まい】を提案できるというわけではないからだ。
住まいづくりは、自分が納得できるまで打ち合わせにつきあってくれるような信頼できる営業マンや設計マン、また友人をいかにゲットできるかがポイントになるといえる。ブームの時期に建てられる住宅には、手抜き工事や不十分な打ち合わせによって生じる入居後のトラブルなど問題がないわけではない。納得できる住まいを手に入れるためにも、景気やブームに左右されない自分の生活設計に基づいて時間をかけて準備していくことが大切なのである。■
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