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No.040 「エクステリア」ってなんですか? (10/17,1999) 美里学
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「エクステリア」てなんですか?と聞かれることがしばしばあるが、その度に、インテリアのようにまだ認識がされていないことに気づかされる。よく似た言葉で「外構」や「造園」というと言葉では少しイメージできると思うが、実際にはどのように使われているか言葉の違いについてふれてみよう。
『建築大辞典』(彰国社)によると次のように説明されている。
「外構」:エクステリア 1.建築物に付随する敷地以内の周辺、構造物および植栽をいう。戸建て住宅では門扉、垣、柵および植栽を総称する。2.建物近傍の外部空間をしつらえること。
「造園」:ランドスケープ・アーキテクチャー 土地の利用や環境の開発において美的効果を生み出したり、そのレクリエーション的性格を高めるために景観を調整するための計画、設計、施工、および管理をいう。その計画的側面からは風景計画(ランドスケープ・プランニング)、設計的側面からは造園設計(ランドスケープ・デザイン)、技術的・施工的側面からは修景などと分類される。特に、日本の伝統的な庭園の計画と施工は、明治年間では園芸と称されていた。
私は、雰囲気でいうならば、
「外構」=門扉や塀等の工作物
「造園」=植栽
「エクステリア」=「外構」+「造園」
という説明が分かりやすいのではないかと思う。というのも、ユーザーには「造園」という言葉からは、上記のような「土地の利用や環境の開発において美的効果を生み出したり、・・・」というイメージより、「植木屋さん」的なイメージを思い浮かべる人の方が多いと思われるからだ。
また、「外構」や「エクステリア」という言葉は、広域の土地利用のような実際の現場においてもあまり用いられていないため、上記で「エクステリア」が『戸建て住宅では門扉、垣、柵および植栽』と記されているように、その内容は住宅レベルのものと捉えておく方がよいかもしれない。
さて、実際に家を建てる時の打ち合わせ等でよく使われる表現に、外構計画、外構工事、造園計画、造園工事、植栽計画、植栽工事などが上げられる(現状では「エクステリア計画」「エクステリア工事」とはあまり表現されてはいない)。ここで少し気を付けておいてほしいのが、「外構計画」や「外構工事」と表現されている場合には、植栽計画や工
事が別途になっているケースもあるという点だ。この場合、植栽を考慮したトータル的な景観計画が考慮されていない可能性があることを予測しておかなければならない。
万が一、予算の都合上、植栽工事が別途になるとしても、後々後悔しないために、「外構造園計画」として植栽を考慮したトータル提案をさせておく必要があるといえる。
よく似た言葉であっても色々使い分けられているようだが、【建物の中のしつらえがインテリアであって、建物の外のしつらえがエクステリア】と考えるとどちらも大切なものだということが分かっていただけるのではないだろうか。ちょっとした言葉の違いではあるが、家を建てるときには気に留めておいて損はないといえるのである。■
付記:『建築大辞典』では、「エクステリア」という言葉が門扉、垣、柵のような構造物や植栽をさすものとあって、「造園」の説明にあるような美的効果や景観など意匠(デザイン)の観点から記述されていないことが少し気になる。今日では、街並みや景観面にも配慮しなければならない区域が増えてきている。そういう時代にあって、エクステリアでデザイン性が無視されてよいはずがなく、このような権威ある辞典にそれが反映されていないとしたら、やはり世間のエクステリアに対する認識がまだまだということなのであろうか。
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