★HABITAT:住まいにひとこと:マンションリフォーム体験記・その3★

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No.044 マンションリフォーム体験記・その3
    〜リフォームプラン、スタート(11/13,1999) 河邊圭吾

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 こうしてリフォーム業者を変更し、一からプランを立て直すことになった。仲介業者の系列のリフォーム業者をキャンセルし、新しく決めたNORTH DESIGNの遠藤さんは、リフォームプランを作るために、現場(購入マンション)を私たちと一緒に確認することから始めてくれた。遠藤さんを紹介してくれた美里さん(本連載の常連ライター)も立ち会いのもと、私たちの要望に対し、さまざまなアイデアを駆使して、どんどんプランが出来あがってくる過程は、何とも言えず楽しいものであった。

 むろんすべてを満足するようなリフォームは現場の構造や予算上無理なのであるが、普段や将来の生活をよくイメージしたうえで折り合いをつけていった。素材や色などは素人が決めにくい分野であるが、「建築の雑誌などに出ている部屋の写真を見て、好きな雰囲気のものがあれば教えて欲しい」と言われ、これが仕様を決定して行く際、大いに参考になった。

 それでは具体的な仕様の話へ移る前に、もう一度間取りを説明しておこう。3LDKは玄関を入ってほぼ真っ直ぐ廊下が通っており、突き当たりがLDKへの扉となる。玄関から廊下へ向かって近いほうから左手に洋室小、右手に洋室大、さらに廊下を進んで左手にトイレ、右手に洗面・脱衣所、その奥に浴室があり、LDKに入って右側には6畳の和室があるという、標準的な構造である。

 部屋割はもともと気に入っていたので、変えることはしなかったが、LDKから和室への入り口が襖2枚分しかなかったので、使い勝手を考え、その面は襖4枚で仕切る事にした。限られたリフォーム予算を有効に使うには、部屋の使い方をよくシミュレートし、使用頻度の高い部屋へ重点的に予算を配分する必要がある。【改装計画の平面図

 考えた結果、毎日使うLDKのほか、寝室に使う和室にお金をかける事にした。子供が小さいうちは和室で一緒に寝るわけだし、部屋で遊ばせるにしてもLDKから直接目の届く場所の和室でなければいけないからである。【リビングから見た和室・写真3

 洋室大は、小学生になったら子供部屋に、洋室小は、婚礼ダンス一式がなんとか収まったのでウォークインクローゼットとして使うことにした。3人目の子供が女の子だったら、小学生になれば男の子の部屋とは別にもう一室子供部屋が必要となるが、もともと10年程度の居住で実家に帰る予定なので、洋室小が子供部屋に使えなくても問題ではない。むしろ、普段使う和室にタンスがなくなることで、広々使えるメリットの方が断然大きいのである。

 LDKのリフォームはもっとも重要で、成功するかどうかはリフォーム全体の満足度に大きく影響することから、その仕様決定には多くのエネルギーが注がれた。マンションの設計が10年以上前であることから、キッチンは今はやりの対面式ではなく、壁に面しているタイプである。これを無理に対面式に改造するとカウンター部分がLDに大きくはみ出してきて、部屋が狭くなってしまう。また排気ダクトも梁が邪魔をしたりしてとりまわしが困難であることから、対面式はあきらめ、従来と同じ位置に新たにシステムキッチンを置くことにした。

 キッチンにはどうしても食器洗い乾燥機を設置したかったが、購入予定のC社のカタログには足元のビルトインタイプのものしかなく、使い勝手が悪そうであり悩んでいた。実物確認のため、同社のショウルームに行ったらアイレベルのシンクサイドに設置するタイプのものが展示されており、予定より1ランク上の商品であったが、思い切ってこれに決めた。【改装前のキッチン・写真2改装後のキッチン・写真4

 LDKにはフローリング、そして壁側に設置する作り付けの収納家具を特注し、「むく板」のダイニングテーブルにはちょっと贅沢をした。日頃から「毎日使うもの(部屋)だからこそよい品物を使うべきである」とは思うものの、つい安売りの品物などに手を出してしまいがちである。しかし、家具に詳しいEさんの薦めが私達を決断に導いてくれたのだ。 【和室から見たリビング・写真5

 和室は先ほど説明した様にLDKとの仕切りを襖4枚に変更したほか、畳の表替えはもちろん、汚かった天井を木目調のクロスで覆うことに。フローリングはLDKのほか廊下にも敷き詰めたが、洋室大小には予算の関係上フローリングと同じ色で木目調のクッションフロアを敷いた。色目は改装前が木部・建具は濃い色だったのだが、木部を薄い色で建具・幅木・壁紙を白や薄い灰色へ変えることにした。明るい印象の室内の方が好ましいと考えたからだ。

 和室はベージュ基調。押し入れの襖は遠藤さんデザインの斜めのラインの入った少し目をひく模様に。カーテンはほこりが溜まりやすいと思い、ロールカーテンやブラインドにした。こうして楽しく仕様を決定しているうちに、あっという間に工事の日が近づいて来たのだ。(この項、つづく)■

 

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河邊圭吾・顕子(かわべけいご・あきこ)
■プロフィール
 圭吾:1964年生まれ。現在製薬会社の研究職。入社してから寮住まい、結婚してからも社宅住まいで、今回初めてマンションを買った。なにもかも素人だったが、美里さんらのご指導により、満足のいく住まいを得る事が出来た。

 顕子:1966年生まれ。同じく製薬会社の研究職。2人の男児を抱え、さらに3人目をおなかに抱えているワーキングマ ザー。仕事を続けるために、マンション購入を決断。



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