★HABITAT:阪神・淡路大震災を振り返る★

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No.051 阪神・淡路大震災を振り返る(02/19,2000)  美里学

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 今年で阪神・淡路大震災から5年が経った。その後の復興の様子などがテレビや新聞で色々報道されていたが、実際のところどの辺りまで震災の揺れによる影響を受けていたのだろうか?周辺地域の被害について少しふれてみたい。

 大阪市内に住む友人の住まいは16階建てマンションの10階にある。比較的、西の地域になるのだが、かなりの揺れを感じたという。大阪府下では兵庫県との境界で震度6を記録したが、大阪市内では震度4の地域が多かった。だが、おそらく大昔は海だったろう地域を埋め立てた友人のマンションでは「これで震度4?」と、疑わざるをえない程の揺れを感じたという。

 5階ぐらいまでは揺れが少なく、食器などが少し割れた程度だったが、友人の住む10階の揺れは違った。大きな本棚が20cmほど動いて壁の石膏ボードを突き破り、食器棚からは食器が飛び出して半数近くが破損した。13階以上になると更にひどく、貯湯タンクがメータボックスのドアを突き破り廊下まで飛び出した。また、室内に置いてある貯湯タンクもあちらこちらで倒れ、5階下ぐらいまで水漏れの被害を受けた。当日の夜には各家庭から出た震災による破損物が道路に山積みとなり、大型トラックで4台分程にもなったという。

 揺れの直前に妙な物音で目が覚めたというだけあって、マンションの構造体そのものに大きな被害はなかったものの、周辺では道路の陥没、水道管の破裂などインフラ部分の被害もあったという。

 「一番大変だったことは?」と聞くと「ガスが1週間使えなかったこと」というのだ。「そんなに被害が大きいわけがないだろ!?」と内心思ったのだが、実は、マンション全館、全戸の配管に異常がないかを確かめる必要があり、その為に1週間を費やしたというのである。なるほど・・・とうなずける話である。後で調べてみると「東京都で阪神・淡路大震災と同規模の震災が東京都で起きるとライフラインの応急・復旧は、電力が7日で完了するが、都市ガスは供給停止ブロックが多く物的被害が大きいため完了までに57日を要すると想定」されていた。(参考:株式会社東京テレポートセンター 地震の心得)

 友人の体験談から、地震のタイプや震源地からの距離だけでなく、埋立地という立地条件や高層マンションといった条件によっては、揺れによる被害が大きく変わることを改めて認識させられた。■

 

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