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No.060 揺れる建物(07/10,2000)
美里学
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新約聖書にあるたとえ話の中に、「基礎がしっかりしていない建物」と「基礎がしっかりしている建物」との違いについて書かれているものがあるが、実際の住宅においてもその違いは明確である。もちろんしっかりした基礎は大切なのだが、大きいだけで建物としっかり緊結(きんけつ)されていなければ、地震の揺れに対しては全く効果がない。また、いくら基礎と建物の土台だけがしっかりと緊結されていても、建物の梁と柱のような接合部がしっかりと緊結されていなければ同様のことである。
近くで車が通っただけでも建物が揺れるようなケースも、この手の欠陥住宅であることが多い。最近、特にコストや工期が優先され十分に乾燥していない木材が使用されているため、完成後2、3年で接合部が乾燥による収縮をおこし、問題が生じるケースも増えている。
阪神大震災以降は、木造住宅でも接合部に補強金物が使われるようになってきているものの、構造部ということで仕様に関してはまだまだ業者任せの部分が多いようだ。
家を建てるときには、目で見える外観やインテリアだけではなく、目に見えない基礎や構造部分についてもこだわりを持つことが大切といえる。
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