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No.075 シックハウス症候群(4)(9/26,2000)
美里学
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建材や家具に含まれる有機化合物による住人への影響となっている「シックハウス」への対策で、厚生省は室内空気中の有機化合物の総量規制に乗り出すことを決めた。代表的なトルエン、キシレンなど約20の化合物については来春までに個別の上限値が決められるが、未規制の化合物への切り替えや複数の物質による室内空気の汚染の懸念もあり、各物質の合計値についてもガイドラインを定める必要があると判断したのだ。
総量規制が決まると、建設省や通産省を通じて住宅業界や建材業界に周知されるようになり、消費者としても規制を守ることを条件に契約をすることもできるようになる。また、今後は各地の保健所でも室内空気の検査ができるようになるとのことだ。
建材や塗料の業界では発がん性が指摘され、厚生省でも上限値が定められているホルムアルデヒドの低減については対策が進められているが、建材業界では接着剤などに含まれている有機化合物に変わる物質や、塗料業界では室内用についてはできるだけ水性塗料などに切り替えるなど、対策が迫られることになる。
また、新たにスチレン、クロルピリホス、フタル酸エステル類、エチルベンゼンの4物質についてもこの秋をめどに個別の指針値を設ける方針が固められている。これにより、盲点となっていた断熱材や芯材に発泡ポリスチレンが使われた化学畳にも規制がかかることになり、住宅の材料から施工方法までも見直しを迫られることになる。
これら発生源に、行政としてどんどんメスを入れ制限していくことは必要なことではあるが、すでにシックハウス症候群に悩まされている人たちへのケアーや治療について、前向きに取り組んでいくことも忘れないでいただきたい。■
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