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No.077 和室の考え方はどうなっているのか?(10/14,2000)
美里学
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プレハブといわれている住宅は、言い換えれば工場で生産された部品を現場で組み立てる工業化住宅である。以前は、プレハブ住宅といえば間取りが限定されていたり、安物のイメージが強く、ユーザーニーズを必ずしも満足できるものではなかった。それが、最近ではデザインも豊富で間取りもフリープランが主流となり、十分ユーザーニーズにも応えられるようになったその変化には驚くものがある。
しかし、フリープランといいながらも軒高、階高をはじめ天井高、開口部、出入口等の高さに関する寸法やディテールについての変更は結構困難といわれている。通常、住まいを考えるときには、ほとんどの人が平面すなわち間取りから考えていく。そして、間取りがほぼ決まってインテリアについて考えるようになり、はじめて展開図や断面図で高さについての検討もされるようになる。私も、何も全てにおいて高さのオーダーができる必要もないし、余程の理由がない限りはじめから高さについて検討する必要はないと思うのだが、問題に思っているのが和室の取り扱いなのである。
本来、和室を計画する際には木割法という基準がある。天井高は8帖で83.5寸(1寸:約3.03cm)、12帖で97.0寸。本柱については、8帖の場合は天井高の1/23である3.6寸角、12帖になると天井高の1/24である4寸角。このような決まりごとがあり、廻縁(まわりぶち)や長押(なげし)、敷居や鴨居などの造作材料も柱を基準にサイズが決められていた。
そういう従来の決まりごとを無視して、天井高さ2.4mの6帖和室で出入口や押入の襖の高さが2.1mもある和室をつくると、床の間廻りなど和室全体としてのバランスが悪くなってしまうのは当然のことなのである。単純に他の居室の開口部高に合わせて和室の出入口を合わせた結果なのか、実に格好の悪い空間である。
それだけならまだしも、化粧長押まで付けられているの見ると、和室として立派に見せたいがゆえのことだろうが、はっきりいって普通なら絶対にやらないであろうことが平気で行われていたりしているところが、どうもプレハブメーカーの本質が分からないところでもある。
プレハブ住宅の全て悪いというわけではない。しかし、専門家としてたまに建売り分譲物件や展示場等の和室を見るとそのいい加減さに驚かされることがしばしばある。日本人も平均身長が高くなり木割法のような従来の考え方に固守する必要はないのだが、和室が座って過ごす空間であることを忘れてはならないのではないだろうか。
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