★HABITAT:賢い消費★

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No.091 賢い消費  (2/2,2001)  美里学

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 「長い目で見て得になる商品を選ぶ」-45.5%

 これは、電通が昨年の3月に行った「賢い消費」という言葉からイメージする行動を尋ねたアンケート(複数回答)結果の第1位である。

「品質優先」-25.5%
「ディスカウントを利用」-25.4%

 これらのデーターから見ても、もの選びは「価格」と同時に「品質」も問われる時代になってきているということは、普段の個人消費から考えても誰にでも理解できると思うのだが、住まいの購入においては果たしてどうなのだろうか?

 住宅メーカーをはじめとする業界の方々の意見を聞いている限りでは、まだまだ住まいを購入しようとする人の大多数がとにかくコストを最優先しているというから、どうも日常の消費動向とは多少ずれている傾向があるのではないかと思える。

 夢のマイホームといわれるように、単にマイホームを取得することを目的にしている人にとっては、確かに数千万円という買い物だけあってコストは重要な問題だと思う。しかし、よく考えてみていただきたいのは、数十年も生活する住まいが、コストを意識しすぎた結果、購入時にはよくても、入居後に起きうる予想もしていない問題についてである。

 シックハウス症候群や構造上の欠陥住宅、使い勝手の悪い間取りや無計画なエクステリアの問題等、入居後に表面化する問題についてのほとんどが、計画段階での検討不足と資金の問題が関係しているといえる。生活スタイルや世帯構成の変化による間取りの問題をはじめ、品質やアフターサービスにおいて、十分な検討をしたつもりでも問題が付きまとうのが現状なのである。

 生活の場である住まいの購入において、価格最優先の考え方は実に愚かな消費と思えてならない。購入を夢と考え目的の達成に向かうのではなく、購入が新たな生活のスタートラインと考えるなら、単に一般消費のように質がよく安いという金銭的損得感情ではなく、「価値」を感じられるかどうかということが、本当に賢い消費としての判断基準でなくてはならないのではないだろうか。■

 

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