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No.093 家具の選定について (3/2,2001) 美里学
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某住宅メーカーの依頼で、分譲住宅のエクステリア計画に少し関わった時の話である。
この分譲事業は、比較的都心に近い狭小地に建つ物件で、敷地も50坪程度で床面積も1、2階で125〜130平方メートル程度で、比較的若い1次取得者をターゲットとしている。概ね20戸近くある分譲地の中に、販売を前提としたモデル住宅もつくり、販促活動に活用するとのことで、住宅メーカーのインテリアコーディネータが張り切っていたので少し提案内容を見せてもらった。
しかし、驚いたことにモデル住宅のリビングやダイニングには外国の有名メーカーの家具が提案されており、10畳のリビングや6畳のダイニングにソファーやテーブルといった家具だけがやたらと大きく、とてもスペースにマッチしているとは思えない提案だった。普通では考えられない規模の住宅が並ぶ総合住宅展示場ならまだしも、1次取得者向けの分譲住宅用モデル住宅にこのような家具を置き、事業の宣伝として完売を目指そうとしていた住宅メーカーのインテリアコーディネータやその提案を了承している責任者にただただ不信感を感じた。
機能的な住まいづくりには、プランの計画段階から家具配置に問題がないか、また、家具を選ぶ際にも配置することにより動線(人の動き)や機能上問題がないかをよく確認することが必要といえる。このことを理解していただくためには、イメージやブランド、風習だけにとらわれて入居後「使い勝手が悪い大きな置物」になってしまっていることの多い婚礼家具
を取り上げればほとんどの方には納得していただけるのではないだろうか。
モデル住宅としてある程度目立たせたいという供給側の気持ちは分からないではないが、購入者層、住宅規模など、その「器」に合った家具を選定し生活提案をするのが、インテリアコーディネータや事業の責任者でなくてはならないのではないか。そして、消費者としても、単なる物売りのための手段としてのモデルルームに気を引かれるのではなく、間取りやインテリアのイメージをちゃんと持つて購入に挑む事が大切なことといえるのではないだろうか。■
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