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No.095 エクステリアの商品化 (3/30,2001) 美里学
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ある新聞で、某大手住宅メーカーの会長が「住宅の性能表示制度がはじまることで消費者は建物の価値に関心を高めるだろう。そして、質には一
層配慮しなければならないようになるだろう。」とコメントしている。しかし、住宅メーカーの役員なら対外的には誰もが同じような事をコメント
しながらも、社内的には「コスト最重視」と言うのが本音といえるのではないだろうか。
それを象徴するような話がある。ある大手住宅メーカーで「100万円でできるエクステリアの商品化」という話が持ち上がっており、業界でも徐
々に話題になりつつある。住宅については、例えば「地域限定プラン」とかなんとかいって、いくつかのパターンの中から選んでもらうやり方はあ
るが、外廻りに関して条件が全く同じ敷地というものがあるわけでもなく「100万円」という金額よりも「商品化」という発想にただただ驚かされ
てしまうばかりだ。
あくまでも目安として参考にしていただきたいのだが、エクステリアにかかる費用は一般宅地の場合、外構工事と造園(植栽)工事の割合は2:
1、すなわち総額150万円の工事であれば、100万円が外構工事で50万円が造園工事であれば比較的配分よくまとまっていると考えられる。これを基
本にすると例えば、高低差がある敷地の場合には擁壁の工事などに費用がかかるため3:1になったり、角地になると外構、造園共に施工範囲が増
えるため、一般宅地よりも割高になっても当然のことなのである。
また、地域性を考えても大都市と地方の市町村での手間賃や使える植栽の樹種等、当然一律というわけにはいかないことは誰にでも理解できそう
なことだ。にも関わらずエクステリアの商品化というのは一体どういうことなのだろうかと頭を抱えざるを得ない。おそらく、単に建物を受注する
ための「おまけ」的な扱いか、分譲住宅を安く販売するための手段のひとつにしかエクステリアを見ていないようで、住宅メーカーの発想の乏しさ
を感じる。
住宅を供給する側、特に住宅メーカには、建物がより高く売れればいいという考えがまだまだ根強く残っており、消費者の予算が全て建物に使わ
れエクステリアが別途になってしまっても望むところなのである。従って、消費者自信が「取りあえず建物(器)だけ」という考えではなく、総合的
な提案を念頭に住まいづくりを考えなければ「おまけのエクステリア」を掴まされるという状況にもなりかねないといえる。■
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