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No.096 山の中の住宅地 (4/13,2001) 美里学
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「トンネルを抜けるとそこは雪国だった。」ではないが、「山を越えるとそこは住宅地だった。」という光景をよく目にし驚く。郊外のニュータウンから、さらにバスで20分近く要するようなところにも山が切裂かれ住宅地が建設されている。
交通の利便性や生活環境を考えると、個人的には住みたいと思うような条件の住宅地ではないのだが、そこにも多くの家族が新たに新築入居し生活している。一体彼らは何に価値を感じ、住まいを購入し生活しているのだろうかと自分との価値観の違いを感じさせられてしまう。
本来、土地その物には価値があるわけではないが、生活できるように住宅地として整備することで、はじめて価値がでてくるといえる。それでは価値がある住宅地の条件とはどういう条件かというと、交通の利便性、教育環境、生活環境、自然環境など好条件が複数満たされていることが条件ともいわれている。従って、販売チラシに書かれているような「将来○○ができて便利になります!」といった好条件が一つだけ整備されているといううたい文句では不十分といえる。
また、一昔前のニュータウンで、幼稚園や学校の建設のために残しておいた用地のほとんどが用途の変更により住宅地に変えられているという現状からも「幼稚園ができる予定です。」という教育施設の建設も確実なものでなければ意味がない。当然、道路や鉄道の整備においても予定通りにことが進むということばかりでもないといえる。
さて、消費者の皆さんは、住まいの価値は土地にあり、その土地を自分のものにすることに意義があると勘違いしてはいないだろうか。今後、日本は少子化により土地や住宅に関する需要は間違いなく減るといわれており、かつての様に全国一律に地価が変動することなどないだろうといわれている。また、自然環境を壊しサラ地にして事業を行うような日本の開発手法にも批判が高まりつつある。住まいの購入についても、色々な条件が本当に自分の考えている価値観と合致している住宅地であるかをよく考えなければならないといえるのではないだろうか。■
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