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No.100 自分優先のエクステリア  (6/8,2001)  美里学

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  先日、電車に乗っていて、ふと車内広告に目がとまった。「自分優先座席」という言葉を用いて、車内の床に座り込む若者を批判しているのである。電車によっては、老人や体の不自由な方への「優先座席」がもうけられているが、場所を選ばず床に座り込む最近の若者にとっては、座れるところが自分の優先座席になってしまうわけで、そのことで車内の風紀を乱し周りに迷惑をかける事に注意を促している広告だ。電車での自分優先行為といえば、満員電車なのにリュックサックを背負ったままで周りの人の迷惑を省みない学生にも困ったものだが、自分優先は若者だけかといえば そうではない。

 住宅を購入した大人達にもこの輩はいる。地区協定、建築協定、緑地協定という団地に設けられている法的規則がありながらも守らない大人達である。これらの規則には、良好な街の環境を保持するのが目的とされているものが多いが、購入時には重要事項として説明されているにも係わらず、彼らは自分の生活スタイルやプライバシーなど「自分を優先」するために堂々と規則に反するのである。

 また、規制がない地域や分譲物件にしてもせっかく街並景観を考慮されて計画されたような住宅のエクステリアにも関わらず、購入後自分の好みに合わせて周りを無視するかのように作り替え、せっかくの街並みを壊してしまっている光景にもただただ驚かされるばかりだ。

 もし、団地内でこれらの規則やルールを守らない住まいが1件でも出てくると、住環境としての評価はいっきに下がってしまうともいえる。そして、この様な結果が街のコミュニティー面においても将来的にはまとまりがなくなってくるとも考えられなくはない。

 自分の考えをしっかり持つという意味での自分優先は大切なことではあるが、それが悪い意味での自分優先の場合には、周りにも悪い影響を与えるということをよく考えて行動してほしいと思う。特に、住宅のエクステリアは家の顔として位置づけされている事を認識し、自分勝手な判断は周りからの非難となって返ってくることもあるので十分に注意していただきたいと思う。■


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