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No.105 住宅メーカーのインテリア事情  (8/3,2001)  美里学

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 企業が最近の景気低迷の中、経費削減や合理化の一貫として社員を含め契約社員やパートのリストラを強行せざるをえないきびしい状況であることも分からないわけではないが、本当に力のある人物や必要であるべき部門の合理化までも容赦なく進められることには問題がないとはいえない。

 以前、某大手住宅メーカーの仕事をしたときに知り合ったインテリアコーディネーターもリストラにあっていた。彼女はインテリアコーディネーターでありながら外廻りの生活空間の提案にも積極的で、なかなか優秀な人物だったので、大変残念なことだ。

 住宅メーカーでは、インテリアにおいてはお客様うけがいいということで委託やパートのインテリアコーディネーターが顧客に対応し、社員である設計スタッフは建物本体だけを処理するというような形態がとられているところが多い。バブル期には彼女らの研修にも力を入れた住宅メーカーもあったと聞くが、最近では真っ先にリストラの対象となる住宅メーカーもあるとのこと。

 今だ、大手メーカーであってもインテリアに対する認識はまだまだ低いと思われる話がある。

 某大手住宅メーカーでは、たった一人の古株コーディネーターが全国のインテリアに関する業務に権限を持ち、社員や関連メーカーまでをも仕切っているというから驚く話だ。

 住宅におけるインテリアは、メーカーにとっても商品価値を上げるためには重要な部分であり、本来なら開発部門や営業部門にもインテリアに関わる専門スタッフがいて当然のことなのだが、おそらくこの住宅メーカーの本音は、建物本体が高い利益率で売れればいいという考えのもと、インテリアに関しては重要視されていないのであろう。

 このような住宅メーカーばかりとは思いたくないが、器ばかりにこだわり中身を疎かにしている住宅メーカーがあるというのは認識しなければならない事実である。

 住まいの購入を考える際に、消費者は間取りだけではなく置かれる家具の配置やコンセントの数、位置など細かい部分についても確認することを忘れてはならない。そして、住宅を供給する者はインテリアやエクステリアも含め、顧客ニーズに応えた生活提案を行う事が売上げ数字よりも大切なことに早く気づくべきだ。■


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