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No.111 住宅メーカーのエクステリアへの取組み その1  (10/19,2001)  美里学

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 建設業界の業界新聞を見ていると、各住宅メーカーが「今後は、エクステリア事業への積極的な取り組みを行う。」とその内容を紹介している記事がよく目に留まりはじめた。新規着工数の減少が目立ち始め、建物だけではなくエクステリアも受注していかなければ売上げに影響するという状況なのだろう。事実、大手住宅メーカーが受注した大半の物件に対してエクステリアも受注できたとなると1千億円近い事業になることはいうまでもないことだ。

 しかし、大手住宅メーカーがエクステリアの受注も行い建物と合わせた総合提案を展開していくことは、住宅やエクステリア業界にとってもいいことだと思ったものの、よくよく考えてみれば、今までは大手メーカーでさえエクステリアについては片手間にしか提案していなかったという事実を自ら認めたということをこの記事は語っているといえるのではないだろうか。(大手メーカーにおいても注文住宅における新築時のエクステリアの受注率は50%前後といわれている。)

 インテリアやエクステリアといった装飾的な部分ついては、例外を除いて中小住宅メーカーや在来工務店においても大手メーカー同様に手が回らず、消費者ニーズを満足させる総合的な提案ができていないというのが現状ではないかと思う。

 ただ、このような現実は住宅供給者側だけの責任ではなく、住まい手である消費者側の認識の問題でもあることを私はいいたい。消費者が、住まいを単なる器として考えるのではなく、インテリアは家族にやすらぎやコミュニケーションを、またエクステリアは家の顔としての役割や周辺環境に潤いを与える重要な要素であるという認識を持ち、供給側にそのニーズを伝えるのが住まいづくりの一般常識という状況であるのなら、供給側も当り前のようにエクステリアについての提案を行っているはずだ。

 住宅関連雑誌のアンケートには、「入居後のエクステリアに関する満足度は低い」という調査結果がある。営業マンが計画面まで主導権をとっているような住宅業界の在り方と、消費者側のエクステリアに対する認識の甘さが、エクステリア業界の甘えとなって消費者に満足を与えることができていないという結果になっているのではないかと思う。

 過去はさて置き、消費者自らがエクステリアについての重要性を認識した住まいづくりを考えることが、よりよい住環境が広く供給されるようになる近道ではないかと考える。 ■


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