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No.123 住環境にミスマッチの建物は・・・  (4/19,2002)  美里学

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 新年度に入ったせいか通勤途中で新入生らしき学生をよく見かけるようになった。ところで男女問わず髪を染めている若者の多くなったことには驚かされる。個人の感覚の違いかもしれないが、日本人の肌と目の色を考えるとマッチする色は茶髪ではなく、やはり黒っぽい髪の色ではないかと思うのだが・・・。

 さて、建物が洋風なのに何故か門廻りにはマツやマキ、反対に洋風建築でもないのにイングリッシュガーデンの門廻り、という景観をよく見かけるが、見る人が見れば大変滑稽(こっけい)に映る。ファッションや食に関しては意外にもマッチするという「ミスマッチ」は結果的にはOKなのかもしれないが、住まいやエクステリアに関しての「ミスマッチ」は果たして問題ないだろうか。

 以前にも述べたことはあるが、良好な街並環境を保持するために、建築協定や緑化協定等が締結されている団地にも関わらずその規則を守らない人が増えている。よくあるのは道路沿いの緑化スペースの確保の規制を無視し境界際に塀や土留めが設けられるケース。成金おやじのファッションを例に挙げれば分かりやすいかもしれないが、そういう家に限ってお金はかかっているのにセンスが悪い。1件のわがままはすぐに2件3件と広がるが、ただ販売した営業マンや協定運営委員会の忠告を軽視し自分は良かれと思って計画を進めても協定違反者は罰則規定で裁判で負けている事例も。

 地区によっては都市計画法で街の風致を維持する目的として「風致地区」が定められているが、これらの地区になると建築協定地域よりも条件が厳しく風致申請が許可されなければ建築確認申請の受付すら出来ない場合もある。

 このような事例を話せば、例え建築協定や緑化協定等がなくても住環境の秩序を乱すような建物やエクステリアは良くないということを分かっていただけるかと思うが、街並環境というのはたった1件でも規律が守られていないと周りの住民に不愉快さを与えるばかりか、周辺の価値まで半減させることになるといっても過言ではない。それだけに住まいやエクステリアに関する技術者のセンスや営業マンの説明義務も大切だが、何よりも住まい手の住環境に対する認識はそれ以上に重要だといえる。■


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