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No.128 施主なら何を言っても許されるのか −施主と住宅メーカーとの関係を考える− (7/12,2002) 美里学
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住宅メーカーで設計をしている知人からの話である。
ある分譲地で建築条件付き分譲住宅の設計を担当、土地購入を決めた施主にプラン提案をしていた際に、建築協定や隣地への配慮を説明していた
ら「自分が購入した土地だから自分がしたいようにする」という話に発展し、設計担当を変えられてしまったというのである。そんな理由で設計マンを代えさせた営業マンも営業マンだが、このケース、施主が一番の問題人物といえるのではないだろうか。
素人である施主がせっかく購入した土地に自分の思い通りにプランニングしてもらいたいという気持ちは分からないではないが、法的あるいは機能面を満足させながらも周辺環境とも調和するよい住まいを建てるには、やはり専門家の意見を謙虚に受け入れることも重要といえる。
知人が設計担当を外れてからも営業マンや設計マンが数人代えさせられて最終的には設計、営業とも責任者が担当しなければならないようになってしまったというのであるが、結果は売上げ重視という理由で隣地や景観への配慮を怠った提案になってしまったとのこと。
分譲住宅の場合、家を売るだけではなく「住環境を売る」というのが技術者の間では常識になろうとしてきているのだが、大手企業でさえ分譲事業を専門に扱ってきている部門や営業マンが少ないためか、建替えや注文住宅を提案するような感覚で施主に対応しているのが現状なのかもしれな
い。
しかし、このような住まいづくりが本当によいといえるのだろうか。一見、施主主導のようであって、施主のニーズが間違っているものであっても契約をもらうためにはそれを受け入れようとする、いや受け入れるのが営業主体である住宅メーカーの現状といっても過言ではないのかもしれない。
どう考えても同時提案、同時契約の方がよいと思われるようなケースであってもエクステリアが別途工事になったりするのは住宅メーカーの陰謀か施主のニーズなのか・・・。住宅メーカーと施主との関係は、技術者の私には理解できない複雑怪奇なものなのである。■
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