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No.130 住まい手とつくり手の相性  (8/10,2002)  美里学

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 ソルトレイクオリンピックでは、競技の採点についての良し悪しが話題になったことは記憶に新しい。審査基準にもルールはあるかと思うが、芸術評価となれば最終的には審査する人の価値観によるだけに相性が悪ければ不幸な結果になることもやむを得ないことなのかもしれない。

 さて、建築、インテリア、エクステリア等住まいについても通常エンドユーザーの要望に何とか応えようと供給側も工夫をこらすのだが、それでも人によっては好きなものもあれば好きになれないものもある。人それぞれの好みや価値観があるので当然のことかもしれないが、供給側とエンドユーザーである施主の価値観や相性が合わなければどういうことになるのか?

 例えば、思い通りに家を建てたい施主が、

(1)芸術家意識の高い建築家に設計を依頼したら・・・
(2)プレハブメーカーに設計を依頼したら・・・
(3)ポリシーのない設計者に設計を依頼したら・・・

 (1)は少し極端な例かもしれないが、(2)は自由設計とPRしながら実は制限が多く規格以外の間取りや標準仕様品以外の部材を使用しようものならコストアップや納め方が分からず施工できない等の問題となる、よくあるケースである。

 (3)のケースで施主のこだわりがあまりにも強いと設計者があらゆることに施主に了解を求めるようになる。個々の要望は満たされたが何かしっくりこない。という結果にたどり着くケースでもある。

 これらは、契約も済ませて具体的に計画を進める段階、或いは入居してから明らかになってくることが多いだけに判断の難しい問題ともいえるが、期待を裏切られたことや人の意見に耳を傾ければよかったと気づいたならば、まだましな方かもしれない。

 あいまいな考えで住まいづくりに取組み、いい加減な施工にも気づいていない人が多いことには本当に驚かされる。オリンピックではないが、住まい手とつくり手が一生懸命取組み、その結果良い住まいが得られたというようなケースは一体どれくらいあるのだろうか・・・。■


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