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No.143 若者が考える家族像と住まい像 (3/7,2003) 美里学
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少し古い記事になるが、平成13年12月17日付けの日刊工業新聞で取上げられていた「大学生が考えている住まいの考え方」についての記事を紹介しておこう。
−以下新聞記事−
「住まいは共有空間が大切」
これからの地域・家族は、個人尊重型から共生型に変化していく−。
三井ホームは新しい住まい提案のための基礎研究として、日本大学の協力を得て同大学建築学科の学生を対象に「新しい家族像と住まい像」調査を行った。従来の住まいは個室を尊重していたが、これから家族や住まいをつくっていく学生たちは、むしろリビング・ダイニング・キッチンなどの共有空間を大切にしたいと考えていることが分かった。
学生が考える新しい家族像としては、家族と個人の関係は自立的である事が基本であるものの、「家族の協力・団らん・助け合い」が際だって重視された。自然や動物とのコミュニケーションや地域のコミュニケーションも尊重。住宅内部空間中央に中庭を設け、これと一体的に共有空間を配置する間取りや、各室を一体化するように住宅内部空間中央に共有空間を設置する間取りに人気があった。
従来の住まいは、個人の自由を尊重することが第一とされ、個室が独立的で居室から離れている、または別の階にあることが多かった。各室へ行くのに居室を通るプランは少なく、全体的に各室の独立性が高い住宅であった。
−以上−
この記事から言えることは、若者の住まいに対する価値観が変わってきた事により、住まい提案の内容も変わってくること。特に、家族の団らんやコミュニケーションに重点をおくということで、間取りの提案と並行したインテリアや家具提案も必要になってくることだろう。
当然のことながら、今まで以上に設計者にインテリアのノウハウが必要になるし、インテリアコーディネータの役割も重要になってくる。今までのように営業マンが企画プランや既存プランを提出して打合わせが進むようなこともなくなるともいえるのではないだろうか。
要するに、如何に顧客ニーズを満足できる提案ができるかが、最終的に契約出来るか否かの最も重要なポイントになるといえる。
ただ、こんなことを言うと供給側の設計者や営業マンは大変なように聞こえるが、実は本当に大変なのはそこに住まうエンドユーザーなのである。住まいの知識もあまりないままに購入を考え、業者任せにしていても何とか住まえる家を得られたこれまでとは異なり、自分達のニーズや将来像をきちんともっておかなければ本当に満足できる住まいを手に入れる事ができないということになるからである。
我々の生活に欠かせない「衣」「食」「住」の中でも「住」に関してのこだわりがより要求される時代の到来となればよいのだが・・・。
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