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No.144 若松憲造のガーデニング講座「第2回 肥料と薬剤の基礎知識」  (3/22,2003)  若松憲造

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 前回は、土壌改良(土つくり)について書いてみました。今回は、肥料と薬剤の基礎知識について書いてみます。

 肥料には大きく分けて有機肥料と無機肥料の二つがあります。有機は肥料分としての効果が終わっても土を植物の生育に適した土にしてくれます。無機は化学肥料で、バランスよく配合されていても養分が溶け出しきればそれ以降の効能はありません。

 肥料の4要素という言葉がありますが、その4つとは、窒素(N)・リン酸(P2O5)・カリ(K2O)・石灰(CaO)です。例えば、肥料のパッケージに8:8:8と書いてあれば、100g中に、窒素8g:リン酸8g:カリ8gが含まれているということです。石灰が抜けていることもありますが、一般的には3要素と呼ばれることが多いようです。

 それぞれの効用としては、窒素は葉に、リン酸は花実に、カリは根に効くと覚えて下さい。ただ、実際には、様々な微量要素や相乗効果などで複雑な効き方をしたり、また阻害されて効かないこともあります。

 施肥(せひ)の時期ですが、庭木には寒肥(かんごえ)木の休眠期(1月・2月)を基本として、あとはあげてもお礼肥までと思ってください。過剰な施肥は確実に悪影響が出ます。それからご自分で施肥をされる際の量は、農家、造園屋、園芸店の方々の意見や園芸書を参考にして少なめに施肥して下さい。効きが弱いと思えば、翌年は少し増やすといった形で適量と適所を探してください。

 最後に、新しく植える植木の肥料ですが、公共工事でよく使われる固形肥料をおすすめします。時間をかけてじわじわと養分が溶け出すタイプは害が少ないです。

 次は薬剤について。害虫や病気の防除に農薬を用いますが、どの薬も同じ効果があるわけではありません。また、人や動物に害を及ぼすこともありますのできちんとした知識が必要です。

 殺虫剤には、接触毒作用(薬が虫にかかって効く)・食毒作用(薬のついた葉を虫が食べて効く)・浸透移行性作用(植物が薬を吸い上げ虫が吸って効く)の3つがあり、液体・エアゾル・固形などの形状があり、殺ダニ剤・殺線虫剤という馴染みの薄い専用の薬剤もあります。

 殺菌剤も馴染みの薄い薬剤かもしれませんが、この殺菌剤は殺虫剤と違い効き 目の確認が非常に難しい上、原因菌が何なのかを突き止めないと対処できない為どうしても病気に対処したい場合は、造園業者に依頼することになります。ちなみに樹木医は非常に高くつくのでどうしても枯らしたくない高価な植木のみ依頼することにした方がよいかと思います。

 病気については、正直私もわからないことがたくさんあります。それは、病名が非常に曖昧なのが原因です。植物の種類が変わると原因菌が全く違っても症状が似ていると同じ病名がついてしまうのです。ですから、病気に関しては治癒を目的とせずに予防に主眼を置くことになります。タイプ(原料)の違う殺菌剤をいくつか揃えて年間を通して説明書きや園芸書を参考に毎年一度は散布できているという形をおすすめします。

 さて、話がずいぶん難しくなりましたが、さらに植物の状況を見て、悪い原因が土なのか肥料なのか虫なのか病気なのか寿命なのか・・・それら全ての知識と経験がないと判断がつかないことが多いといえます。植物を植えるのは意外に簡単ですが、決して手間がかからないというわけにはいきません。それだけに、きちんと育てるのには専門業者の助けも必要と考えておくとよいかと思います。


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