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No.158 ちまたに溢れる住まいづくりの情報だが・・・  (10/20,2003)  美里学

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 最近、テレビのワイドショーやゴールデンタイムの番組でも住まいのリフォーム等の話題がよく取上げられているが、何故テレビが特集を組んでまで取上げているのか?エンドユーザーも業界関係者もよく考えて見る必要があるのではないだろうか。

 番組の多くは、ひどい内容の住まいを専門家(建築家やインテリアコーディネーター)が改善していく様子をゲストや聴衆の方々が「なるほど・・・」という具合に感心しているのだが、どうも私には滑稽に見えてならない。

 古くなったことによる計画的なリフォームの場合は別として、住まいという高価な買物を長いローンまで組んで手にいれながら、また早々に改装という状況に陥っているのである。そのようなことが話題になり人気番組としてテレビにも取上げられるということは、如何に具合いの悪い住まいが多いかということであり、我々専門家はこのような事実を真剣に受止めなければならない。

 番組の中には、ユーザーである施主に問題があるケースも取り上げられている。先日も、はやりの風水にこだわった施主の思いがあだとなったケースがテレビで紹介されていたが、本来敷地の規模や立地条件を考慮しないで、家相や占いだけをそのまま受け入れたところで、住みやすい間取りなどできるものではない。まして、生活の様式やスタイルが変化していく今日においては・・・。

 また、テレビだけでなく雑誌や週刊誌でも同様の特集が組まれているものをよく目にする。書店でもご丁寧に住まいの選び方やリフォームについてのコーナーまでできているが、表現は変わってもごく基本的なことが書かれているものが大部分。しかし、住まい(特に戸建ての場合)がひとつとして同じ条件のものがないだけに、どんなに売れている書籍であってもその内容が全てのケースに当てはまるというわけではない。

 住まいづくりやリフォームは施主のニーズに出来るだけ応えるのが設計者のスキルの見せ所でもあるのだが、例えばAさんにとってはよいプランでもBさんにとっては不自由を感じるというようなケースもあるわけで、有名な設計者に依頼したとしても、売れている本に書いてあったことを真似たところで決して満足いく住まいが得られるわけではないのである。

 住まいづくりは夢と思っている人もいるだろうが、夢をかなえるためには情報を収集するだけでなく如何にその情報を自分のものにするかが重要なのである。


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