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No.169 住宅メーカー選ぶ決め手 (3/5,2004) 美里学
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年明け1月8日の日経産業新聞で「住宅メーカー選ぶ決め手は?」と題した新聞記事が目にとまったのでその記事を紹介しておこう。
−以下記事抜粋−
住宅メーカーを選ぶ決め手は商品の質や性能より企業の安心感。プレハブ住宅メーカー11社で構成するプレハブ建築協会(奥井功会長)が7日まとめた調査結果で、消費者のこんな傾向が分かった。住宅商品のデザインや機能が似通ってきているなか、企業イメージを重視しているようだ。
住宅メーカー選定の理由(複数回答)を聞いたところ、「安心できる会社」が61%を占めた。次いで多かったのが「営業担当者の説明」(49%)「品質・性能」(46%)や「割安感」(16%)「外観・デザイン」(15%)を上回り、住宅そのものより企業や営業マンが決め手になっていた。
新築の際に役立った営業担当者の説明やアドバイスとしては「プラン」や「商品」のほかに、「資金計画・税金」という回答が約半数にのぼり多かった。
アンケートは同協会企業で住宅を新築し2002年4月−2003年3月までに入居した人を対象に実施、782人から回答を得た。
−以上−
さて、プレハブ建築協会のホームページをみてみると正会員の条件のひとつに年間300戸以上の実績が必要との条件があるが、プレハブ住宅で300戸以上の実績があるような企業しか会員になれないような協会が実施したアンケートであれば当然「安心できる会社」という結果が多くなるのは当然のことかもしれない。
ところで、プレハブ建築のシェアというのは住宅の新規着工戸数で見ると14-15%と7戸に1戸くらいの割合で想像以上に低いことが分かる。都道府県別でみても一番多い山口県でさえ30%程度。東京や大阪のような敷地の狭い地域ではプレハブ住宅では敷地への対応力が乏しいのだろう7-8%と1割にも満たないのが現状なのである。
ということから考えても、プレハブ建築以外の工法も含めての調査がやはり気になるのだが・・・。
さて、ここ数年、大企業の倒産やその不祥事は絶えない。そんな現状でアンケートの回答者は「安心できる会社」をいったいどのように判断したのだろうか。「営業担当者の説明」に資金計画や税金の話しは当然の話しだが、プランや商品の話しを営業マンの説明だけで本当に満足したのだろうか。
住まいというのは入居して1年足らずでその良し悪しを判断できないことが多い。大手プレハブメーカーでも十分な地盤調査なしで建築、その後建物が傾き裁判になっているケースもよくあると聞く。
また、設計マンを施主との打合わせに参加させると「施主が迷い契約が遅れる・・・」と設計マンを意図的に打合わせに参加させないような営業マンも多く、後から使い勝手の悪さに気づく人は多い。
住まいを購入するということは生涯で最も大きな買物でもある。そのような買物をするにあたって住宅メーカーの選択理由に「技術力」や「提案力」という言葉がなかったということは住まいを供給する側の技術者の能力低下ということがうかがえるのかもしれない。
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