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No.172 事故は何故おきるのか (4/16,2004) 美里学
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今年も春の全国交通安全週間を前に、交通安全協会主催の安全講習会に行った。今は車を所有していないものの、車を乗る機会がないわけではないので、身近で起こった交通事故の報告など家族のためにも参考になる話が聞けるので、毎年春と秋の年2回の講習会には欠かさず参加している。
この講習会では、「油断しない」「思い込まない」「あせらない」というような事故を起こさない秘訣の話しや、携帯電話をかけながら或いはカーナビやテレビを見ながらの不注意による事故のように、最近になって目立つようになった事故の実例報告等の話しが聞ける。
ところで、いつもこの講習会に参加しながら、これらのことは何も交通安全に限った話しではなく全てのことについていえることではないかと思って聞いているのである。
例えば、住まいづくりにおいても、
「油断しない」
・業者の言いなりにならない。
・何でも業者任せにしない。
「思い込まない」
・何でも自分の考えが正しいと思わない。
・いろんな人の意見を聞く。
「あせらない」
・将来を見据えた計画を考えておく。
・時間をかけてじっくり取組む。
等、注意しておいていただきたい重要なポイントに置き換えることができる。
さて、(交通事故の話しではないが、)先月東京の六本木ヒルズで回転式の自動ドアに子供が挟まれて死亡するという痛ましい事故が発生したが、自動ドアの事故に関しては実は10年以上も前から全国の消費生活センターや国民生活センターに様々な情報がよせられており、その被害者の多く(過半数)が10歳未満の子供と60歳以上の高齢者であることが明らかになっていた。そして、その問題点が「明確な安全基準がない」ことや「関連業者が多岐にわたり安全に作る責任が誰にあるのか不明確」、「自動ドアの開閉速度やセンサの検出範囲が不十分」であることも分かっていたのである。にも関わらず何故このような事故が未然に防げなかったのか・・・。
国民生活センター「消費者被害注意情報」参照
1998年3月5日:公表便利さのかげに思わぬ危険!自動ドアで重傷事故
新聞やインターネットでは、ビル所有者、自動ドアの製造者、建築基準法、行政の対応、被害者の親・・・等の問題として様々な意見が交わされているが、もし先に延べた車の安全講習会の話しではないが皆が「油断しない」「思い込まない」「あせらない」というようなことを念頭において行動していたらこのような事故は未然に防げたのではないかと思えてならないのである。
安全講習会の最後には毎回同じような言葉で締めくくられる。「事故を起こせば被害者も加害者もいやな思いをします。」と。
世の中はどんどん便利になっていくが、その便利さ故に今までなら気にかけていたことにも気づかなくなってしまう・・・そんな便利さだけの追求が果たしてよいことだといえるのだろうか?この事故は、身近な問題として皆が考えていかなければならないことではないかと思うのである。
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