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No.185 癒しのガーデン 〜橘とネロリ〜 (11/12,2004)
(アロマテラピーサロン ネロリ)
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いよいよ秋も深まり、暖かさの恋しい季節になりました。毎年この時期になると、ふるさとの和歌山よりみかんが送られてきます。子供の頃、コタツに入って食べるみかんは最高においしくて、足の裏が黄色くなるまで食べたものです。今でもみかんを食べていると、不思議と子供に戻ったようなほのぼのとした気分になります。
ところで、みかんをはじめとするカンキツ類の花を見たことがありますか?大きさや香りに若干の違いはありますが、5弁の白い花びらが清そな印象を与え、甘味とわずかな苦味の混じりあったフローラル調のやさしい香りがします。アロマテラピーでは、ビターオレンジから採れる<ネロリ>と呼ばれる精油が使われています。
ネロリと言う名前の由来は、16世紀頃のイタリア・ネロラ公国の公妃アンナ・マリアがこの香りを気に入り、香水や手袋の香り付けに使い<ネロリの手袋>が一躍有名になったことから、オレンジの花の香りのことを<ネロリ>と呼ぶようになりました。
初めてネロリの香りを嗅いだ時、忘れかけていたみかんの花の香りや、こまごまとしたふるさとの情景が思い出され、とても懐かしい気分になりました。香りによって記憶が蘇る効果を<プルースト効果>*1と言いますが、誰にでもそんな懐かしい香りが存在するようです。
「遥か昔、常世の国*2より持ち帰った不老不死の薬で、永遠に香る実<非時香果(ときじくのかぐのこのみ)>が今でいう橘(たちばな)の木である。」と古事記に記されています。この橘の木がみかんの先祖であると考えられています。(日本原産説もあります。)現在でも、京都にある多くの神社や橘と名のつく神社には橘の木が植えられています。
万葉集にも橘の色や実を詠まれた歌がありますが、香りについてはふれられていません。ところが平安遷都の時、御所・紫宸殿の前庭に、左近の桜(にほふ桜)*3、右近の橘(かおる橘)が植えられてから、橘の香りが平安人に愛されるようになり、古今集や千載集・新古今集などに、橘の香りが昔の人を思い出させる。という歌が数多く詠まれるようになりました。
実際に橘の香りを嗅いでみると、ネロリの香りを薄くしたような香りがします。ネロリの香りを嗅いで懐かしく思うのは、ふるさとのみかんの花の香りというだけでなく、橘の香りが日本人のDNAに刻み込まれているからなのかも知れません。
「いつの日か、平安人の愛した橘の精油が作られたとしたら、素敵なことだなあ。」と、みかんを食べながら思う秋の夜長です。
ほととぎす 花たちばなの香をとめて 鳴くはむかしの人や恋しき
(読み人しらず・新古今集)
*1 プルースト効果・・・フランスの作家マルセイ・プルーストがマドレーヌの香りから忘れいてた過去の記憶を取り戻し、<失われた時を求めて>が完成したという逸話による。
*2 常世の国・・・不老不死の地。エデンの園、ネバーランド。実際にはインド近辺だと思われる。
*3 にほふ桜・・・匂いのことではなく、色が美しく映える桜のこと。
アロマテラピーサロン ネロリ
英国IFPAセラピストがゆったりとした時間を提供する、大阪府堺市にある女性専門アロマテラピーサロンです。
アロマテラピーは、植物から抽出した100%天然のエッセンシャルオイルを使い、その香りの成分により免疫力を高め自然治癒力を回復、こころとからだを癒す自然療法です。サロンではストレスケアのひとつの方法としてお客様にあったオイルを使い、心身ともにリラックスすることの大切さを感じていただけるよう心をこめてマッサージしています。素敵な香りと音楽の中、癒しのひとときをお過ごしいただいています。
連絡先:
アロマテラピーサロン ネロリ
〒593−8324 大阪府堺市鳳東町1−66−111
tel&fax 072-273-2561
http://www.ispot.jp/s/neroli/
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