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少し前のメールマガジン、
No.117 インターネットと住宅展示場 (1/25,2002)
このときには、展示場の出展に当たってはその管理経費が年間数千万円もかかるという話をした。今回はある住宅メーカーの展示場の外構計画の相談にのった際にそのイニシャルコストを聞いたのでそのことについて述べてみたい。
ある大手住宅メーカーの営業所の展示場が古くなったので、建替えることになった。その予算は建物本体とインテリア、外構で「5,000万円」というのであるが、通常、1次取得の人が購入する住まいの販売価格は、土地も含めて2,500-4,500万円までが多いことを考えると、建物だけで5,000万円というその規模やグレード感に、一般の人は生活観を感じることができないのは当然のことかもしれない。
最近、テレビで「28万円/坪で家が建ちます!」というCMもあるが、例えば延床面積40坪の家なら1,120万円で家が建てられることになる。同様の規模なら、40万円/坪の家では1,600万円、大手住宅メーカーの60万円/坪の家でも2,400万円ということになる。
ここで、仮にこの5,000万円の住宅展示場を売値に直すとおそらく7,000万円位になることから、3-4.5倍の家をモデルとしてしか住まいづくりを考えることができないのが現状といってもよいのかもしれない。
また、この5,000万円でつくった展示場も4年ごとに建替えなければ時代遅れになるというのである。要するに、償却費用として1年で1,250万円、月々になおすと約100万円の経費がかかっていることになる。これには展示場の賃貸費や管理費は含まれていないが、何れにせよすごい額の経費がかかっていることになる。
ここで、言いたいことは、こんなに経費のかかる住宅展示場を建てる事が住宅メーカーとして本当にメリットがあるのかどうかということ。仮に、もしメリットがあるというならその経費分を支払っても十分に採算が合うということになるのだから、購入者への付け替え負担は一体いくらなのか・・・想像を絶するのである。
「28万円/坪で家が建ちます!」とCMをながしている住宅メーカーの展示場は確かに生活観のある現実味ある展示場だ。ただ、明らかに40万円/坪の家と比較すると質は落ちる。そういう目で見ると40万円/坪の家も60万円/坪の家よりは質は落ちるのだが、ただ、予算をかければよい住まいが得られるというわけではない。
誰もが無駄だけは省きたいと思っているのだが、そういう意味では多くの中からベストな企業を選ぶということは本当に難しいことだと思う。
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