-
ハビタット
HABITAT

* CONTENTS *

feature articles
〜特集のページ〜

住まいにひとこと

特選オンラインショップ

Q&A

こんなモノが欲しい!

HOME


(株)メディアフォレスト
habitat@mediaforest.com
 
[メニューへ戻る]




No.188 和へのこだわり  (12/24,2004) 美里学

ご意見はこちら

 ちょうど1年前の新聞記事の話題になるが、東京ガス都市生活研究所が実施した「暮らしと変化に関するアンケート」に「和」に関する報告があった。

 それによると和室の減少が進む一方で9割の人が和の空間を望んでいるというのである。現状では居住期間が10年以上の戸建て住宅では93%に和室が設置されているのに対して、10年未満の住宅では84%に減少している。マンションの場合10年未満の物件では71%で、10年以上の物件と比較すると17ポイントも低くなっている。

 また、「家の中に和室が欲しい」と答えた人は43%、「和室も和の要素も取入れたい」が25%、「和室がなくても和の要素を取入れたい」も22%を占め、心が休まること(癒し)を理由に、住宅の洋風化が進む一方で「和」へのこだわりも根強いのが現状となっている。

 一方、布団で寝ている人の割合は67%で、この内「今後も布団で寝たい」は約3分の2となっている。理由は「習慣」がトップだが、「部屋を多目的に使える」と和室の特性を支持している回答が次に続いている。

 このアンケートの中でも特に興味深いのは、男女の回答による違いである。年代別に20代の男性は「和室も和の要素も不要」と答えているのに対して20代の女性は「和の要素だけ欲しい」と答える傾向が強いこと。女性の方が住空間に関心が高いのか単に流行に敏感なだけなのか・・・。

 「老舗旅館と高級ホテルのどちらに宿泊したいか」という問に対する回答では20代の旅館派は42%で同年代のホテル派を1ポイント上まわっているとともに、50代の回答と張り合っていることも興味深い。

 ただ、最近の住まいの購入者は若い1次取得者が多くなっているため、敷地や間取りを小さくし、単に販売総額を下げる手段として和室のない住まいが提案されているケースが増えているが、入居後に和室がない事に後悔する人は少なくない。

 何れにせよ癒し空間としての「和」への潜在ニーズは若者にも広がっているようだが、単なる流行か本当の良さを理解した上での回答か・・・。

 この1年で何か傾向が大きく変わったようには思えないが、「スローライフ」や「シンプルライフ」といった生活をイメージする言葉はよく使われるようになったと感じている。このようなライフスタイルも含めて今後どのような形の住まいづくりが展開されていくのか・・・来年も楽しみである。


ご意見はこちら




▲TOP