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No.202 蓄光材とエクステリア  (7/24,2005)
 (特別寄稿:竹中 直)

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 HABITATオンラインショッピングでも取り扱っている蓄光材が、今エクステリアの業界で注目を集める存在になっています。

 もともと蓄光材は太陽光や蛍光灯の光を吸収して、暗いところで光るものなのですが、急激な明るさの変化がないとその効果が視認しにくいこともあって、あまり屋外で使われることがありませんでした。

 蓄光商品の説明で「昼間の太陽光を蓄えて夜そのエネルギーで夜間も光る・・」というような表示をしているものが多くありますが、蓄光材は常に回りの明るさに合わせようとする性質から、屋外では暗くなり始める夕方からすでに放光しはじめていて、日没後に暗くなった時点ではほとんどのエネルギーを使ってしまっている状態になっています。勘違いするような表示に問題があるのですが、まずそのことは認識しておいてください。

 前置きが長くなりましたが、屋外のエクステリア業界でも蓄光材が注目を浴びるようになった理由を説明しますと、この7月7日の七夕の日にオープンした神戸市の摩耶山掬星台(きくせいだい)の「摩耶★きらきら小径」という、天の川をイメージした遊歩道の完成にあります。

 今年の2月の終わりごろに神戸市建設局森林整備事務所よりこの計画が発表され、蓄光関係者や造園業者、土木業者などの間でにわかに話題となりました。それは、200平米近い面積で蓄光材が使用された実例がなかったことと、冒頭に記したように屋外での明るさの変化にどのように対応するかという基本的な問題があるうえに、天の川を蓄光材で表現するという未知の部分が多かったためです。

 結果を言うにはまだ早すぎるかもしれませんが、オープンして2週間ほどではありますが、来訪者の人数や反応など天候不順にもかかわらず予想を大きく上回っているようで、神戸市の関係者はもとより施工に関わった業者達も評判の良さにひとまず気を良くしていることと思います。

 これから経時変化やメンテナンスなど、まだ未経験の部分は残っているものの、蓄光材を屋外で見事に表現したことは、エクステリアの業界にも新しい可能性をもたらすきっかけになったのではないかと思います。

 「摩耶★きらきら小径」の説明をしておきますと、天の川のイメージの道を「さなげ」という種類の砂利をベースに7種類の蓄光石を散りばめています。一番多く使われているのが蓄光セラミック砕石でグリーンとブルーとバイオレットの3種類、大きさは5〜20ミリが中心で星座の星の中心には40〜50ミリほどの大きな石も使われています。ガラスの蓄光石も3種類で、建材用の蓄光ガラスレンガを割ってブラスターで角を丸くして石状にしたものと、透明ガラスに粒子タイプの蓄光材を中に入れた20ミリほどの角石のブルーとグリーンです。それに蓄光材の500〜1000ミクロンタイプのグリーンのものを全体にばら撒いて全部で7タイプのものを使っています。これだけの種類を使ったことが宇宙の遠近感や星の輝度の差などの深みを表現できた理由になっています。

 肝心の明るさの急激な変化の表現は、ブラックライトを用いて演出されています。400ワットが4基、250ワットが2基、合計6基のブラックライトを照射したり消灯したりして、蓄光材の不思議な光をうまく引き出しています。ある意味このブラックライトの進歩のお陰で、蓄光の屋外使用が可能になったと言えるのかもしれません。なんと30メートル先まで集中投光できるすぐれものなのです。

 ともあれ是非見て頂きたいと思います。エクステリア業界にも新たな一条の光が差し込むかもしれません。



 「摩耶★きらきら小径」に関する問い合わせは
・神戸市建設局森林整備事務所
 TEL:078-371-5937
・神戸市都市整備公社
 TEL:078-271-1160

 ※毎日新聞 2005年7月6日の記事にも掲載されています。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050706k0000e040071000c.html

 蓄光材や蓄光石に関するお問い合わせはHABITAT事務局まで
http://mediaforest.com/habitat/shop/index.htm

原稿提供者
スタジオ アーク:竹中 直(たけなかちょく)

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