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No.204 子供の声とコミュニティー (8/28,2005) 美里学
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以前に比べ、公園や広場に隣接する宅地を嫌う人が、増えてきたように思えてならない。というのも、せっかく環境がいい住宅地に暮らしながら、子供の騒がしい声を聞くのはいやだというのである。
計画側としては、良好な環境をつくろうと配慮する意味で、広場を計画するのに、既に住まわれている近隣の住民から「子供の声がうるさい!」と反対されることがしばしばある。極端な例では、公園に設置された遊具の取り外しを、行政に要求する住民もいるほどだ。また、行政の担当者に聞いた話では、公園に隣接し開放感があることを理由に、分譲住宅を購入したにも関わらず、入居後うるさいからなんとかして欲しいという、自分勝手な相談に手をやくこともあるとの事。
確かに、郊外の住宅団地には静かな環境も多く、それを売り文句にしているところもあるが、「子供の声がうるさい!」と近隣地域から言われるような環境が、果たして本当によい住環境といえるだろうか。開発規模によっては広場をつくらないといけないものの、子供達が周りを気にしながらでないと遊べないというのも、寂しい話だ。
日本には、自分に合った住環境を求め、他のコミュニティーに移住するというような米国的発想はないかもしれない。しかしながら、これからの少子高齢化時代には、街づくりや地域のコミュニティーづくりは、避けて通れない問題ではないのだろうか。
公園や広場で子供達が安心して遊べるからこそ、そこに親達も集まり地域のコミュニケーションへと発展もする。そんな子供達の声を雑音と思うのではなく、住環境の価値を図るものさしとして、考えることはできないものなのだろうか。
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