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●エクステリアは「身だしなみ」
建築大事典によると「外構」=「エクステリア」は建物の外部空間をしつらえること、と記されています。つまり人で言うなら服装や身だしなみのことになります。
家を建てる場合、建物そのものや、間取り、インテリアには時間を掛け打ち合わせを繰り返す。しかし、外まわり、になると予算も少なくなり別契約になったり、打ち合わせも手を抜きがちになります。
しかし、先にも述べたように、「身だしなみ」にもなるエクステリアがそのような取り扱いでいいのでしょうか。この、計画概論では、エクステリアの重要性と基本となる考え方を、皆さんに知っていただけるよう分かりやすく解説していきたいと思います。
●いつも敷地いっぱいには建てられない
敷地と家の関係は建築基準法に定められていますが、地域によって異なります。詳しく話すと長くなるのですが、重要なのは「いつも敷地いっぱいには建てられるわけじゃない」という点です。つまり、敷地の面積に対して建てることのできる家の建築面積や延床面積に制限があるのです(用途地域により建ぺい率や容積率などが定められています)。
例えば、敷地いっぱいに建物を建てられる地域もあれば、敷地面積の6割分しか建てられない地域もあります。このような地域で住宅を考える場合は、建物を除く敷地部分(外まわり=「エクステリア」)も有効に活用することが計画の重要なポイントとなります。
用途地域:市街地の環境を維持増進するため、都市計画法、建築基準法により建築物の用途制限や形態制限等が行われる地域。
建ぺい率:建築物の建築面積の敷地面積に対する割合。
建ぺい率(%)=建築面積÷敷地面積×100
容積率 :建築物の延床面積の敷地面積に対する割合。
建ぺい率(%)=延床面積÷敷地面積×100
狭い日本の高額な敷地のことを考えると、外まわりのスペースについても初期の設計段階でしっかり考えるべきです。「生活の場は、家の中だけではなく外にもある」ということを建築主も建設者も認識した上で、資金計画や間取りの計画をしなければなりません。
●生活、機能そして景観を楽しむ
さて、屋外スペースには、その大小は別にし考えると、(1)生活を楽しむスペース、(2)機能を充実するスペース、(3)景観に配慮スペース、の3つがあげられます。
(1)生活を楽しむスペースとは、庭でバーベキューをしたり、ガーデニング等余暇や趣味を楽しむための庭で、住宅では「主庭」と呼ばれています。
(2)機能を充実するスペースとは、洗濯物を干したり、空き瓶やゴミ箱を置いたり日常生活においてほぼ毎日欠かせなく使われるスペースのことで「サービスヤード」と呼ばれています。計画段階では意外と見落とされがちですが、入居後その必要性が認識されるスペースなので事前に計画しておくことが必要です。
(3)景観に配慮するスペースとは、道路境界に面している空間で、街並みに対して花や緑を提供したり威圧感を与えないといった配慮をする部分のことです。これまでは、「自分の敷地内だけが良ければそれでいい。」という考えが普通でしたが、住環境(地域性や風土など)全体を考えると街並みに対しても最低限の配慮が必要となります。
チェックするポイントは、塀の高さや、使われる部材の質感や色、あるいは、どの
ように植栽するかなどがあげられますが、トータルなプランが必要です。設計業者さんや施工業者さんとよく相談する必要があります。
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