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はじめてのエクステリア&ガーデニング
No.2 開放的か閉鎖的か(04/09,1999) 美里学
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●変化するエクステリアのスタイル

 最近の新しく開発された住宅団地では、従来のような本格的な和風様式は少なくなり、和洋折衷や洋風的デザインの住宅が多くなってきています。また、工法的にも在来木造の柱、梁による工法から2×4(ツーバイフォー)と呼ばれる壁式構造や鉄骨プレハブなど様々な形式による住宅が建てられるようになっています。

 今日、住宅のデザイン、生活スタイルの変化に伴い、そのまわりのエクステリアも少しづつ変化してきています(住宅デザインや生活スタイルの変化の速さほどではないですが)。

 最近では、昔の邸宅などでよく見られた塀で囲むといったスタイルから、生垣で囲む程度の比較的開放的なスタイルとなってきています。また、流行でいえばアメリカの住宅のような全く囲わないオープンなスタイルもの街並みも見かけるようになりました。


●オープン、セミオープン、クローズド

 実は、住宅のエクステリアにもスタイルがあることはあまり知られていません。最近の主流としては、“セミオープンスタイル”が上げられますが、少し計画のポイントに触れてみましょう。

(1)オープンスタイル

 駐車スペースや玄関までのアプローチも含めて、庭という感覚で造り上げていきます。特に、アプローチから玄関までは、楽しく個性的な演出が大切です。自分だけの庭という感覚ではなく、家の前を通る人にも楽しんでもらえるような気持ちが大切です。ただし、最小限のプライベート性、防犯性は確保しておくことは必要です。

 ガーデニングスペースや植栽計画のできが、全体の良し悪しを左右するといっても言い過ぎではないでしょう。

オープン
写真提供:日本興業株式会社

(2)セミオープンスタイル

 和風にも洋風にも対応できるスタイルですが、門柱や門扉のデザインを建物の外観と一体的に考える必要があります。オーソドックスなスタイルだけに、設計や工事の力量の有無により、見え方に大きく差がつきます。

セミオープン
写真提供:日本興業株式会社

(3)クローズドスタイル

 外部からの侵入や視線を遮るという面では最適なスタイルですが、通りを歩いている人に威圧感や圧迫感といった不快感を与える要素があります。セミオープンスタイルと同じように建物と塀や門まわりを一体的に考え、植栽や塀をデザインし、通りへの景観に配慮することが必要です。

 塀などに使用する材料が多くなるため、設計の初期段階でイメージを固めておき、予算を調整しておく必要があるでしょう。

クローズド
写真提供:日本興業株式会社

押さえておきたいポイント

■デザイン性や仕上げ材料

 生活スタイルなどの変化に伴い、日本的な和風建築から洋風デザインまでさまざまな住宅が建てられるようになりました。仕上げの材料も、木材から鉄骨やコンクリート、土壁からタイルやクロスなど、新しい建材や素材が使われるようになりました。最も新しい材料としては、生ゴミや汚泥を再利用し骨材として利用したコンクリート平板や透水性のある舗装材料なども商品化されています。

 服を選ぶときと同じように、デザインから、色、素材の質感まで、自分のイメージをできるだけ具体的にして提案し、業者まかせにしないことが重要です。

■オープンスタイルは無防備か?

 アメリカのような完全なオープンスタイルは、日本人ならプライバシー面などが少し気になります。また、クローズドスタイルは大きな邸宅でもないかぎり釣り合いませんし、コストもかかります。ということで間をとりセミオープンなスタイルが主流になってきたと考えられます。

 しかし、最近では敷地も狭くなり門扉を取り付けたりするスペースが確保できないという理由と、ガーデニングブームの影響もありオープンスタイルも目に付くようになりました。オープンスタイルは防犯面が気になるという方もいるでしょうが、実際には、塀などで囲まれている方が侵入者にとっては「一度侵入してしまえば安心」ということもいえるのです。

■クローズドスタイルが多い別な理由

 クローズドスタイルが多いのは、日本の伝統や、プライバシーなどの他にもうひとつワケがあります。言うまでもなくブロックや門扉、フェンスといった材料をたくさん使用することで施工業者が儲かるからです! 

■門扉のない分譲住宅は安物か?

 門扉のない家は安物だ----よくこのような話を聞きますが、門扉がついていないから手を抜いているというわけではないのです。以前より敷地の規模も小さくなってきていますし、閉鎖的な環境も好まれなくなってきているのです。初めの内は見慣れていないため少し抵抗はあるかもしれませんが、理にかなった計画といえます。ただ し、親元からの援助などをうけないと購入できないケースなどでは、親の意見として門扉のない家なんか安物だということから、門扉のある物件から売れていく傾向はあります。

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