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●四季の国に住む
私たちの住む日本は南北に長い大変小さな島国ですが、小さい国でありながらも四季の変化を感じられる数少ない国のひとつではないでしょうか。その日本でも地域によりかなりの差がありますが、差があるといいながら四季を全く感じられないほどではありません。何をいいたいかというと、私たち日本人は誰もが四季を感じて育ち成長してきたということです。
この環境のなかで、私たちは普段無意識に「暑い」と「暖かい」を使い分けています。このほかもっと微妙な季節感の表現が数多くあると思いますが、これは四季の変化があるおかげではないでしょうか。また、肌で感じるだけではなく、視覚的にも四季の変化を感じることができます。自然の中では落葉樹の新緑や紅葉も一つですが、普段の生活の中での衣替えなどによっても四季を感じることができます。しかし、なんといっても味覚で感じるられる「旬の味」が一番の楽しみではないでしょうか。
以前、四季がある国の人の方が感受性が高い、という話を聞いたことがあります。絶対とはいえないと思いますが、上記のようなことを考えるとうなずける話です。私たち日本人はあらためて四季の価値を認識し、この環境を大いに利用するべきだと思います。
四季を生かすことについてはまた別の機会に書いてみたいと思いますが、次に日本の住宅のエクステリアを考える上でのもう一つのポイントを述べてみます。
●「見られる」こと
前置きがながくなりましたが、ここでいまのガーデニングブームを考えてみます。ホームセンターや百貨店、スーパーでも関連商品を扱い始めていますが、街をあるいていると「本当にブームなんだろうか?」と感じることもあります。確かに、新しく開発された団地では以前よりは多少は草花で演出されるようにはなってきたかと思いますが、20年、30年経過している団地ではどうでしょうか。
古い団地では、塀で囲まれたクローズドスタイルのエクステリアが多いと思います。このスタイルでは、プライバシーを確保するのには適しているのですが、塀の中でどれだけ草花を育てていても道行く人にも見てもらえず寂しい物があります。
どうして私が「本当にブームなんだろうか?」と感じてしまう理由がこれです。つまり、今だに「見られる」ことに無関心な住宅が意外と多いのです。
ガーデニングには、行為を楽しむ以外に、見て楽しむという効果があります。行為は行った人にしか味わえない楽しみですが、見て楽しむことは、本人以外の、それを見るすべての人ができることです。
これからのエクステリアは、塀で囲むクローズドスタイル(写真1)から、道路景観にも配慮した生垣や、花スペースを設けたセミオープンやオープンなスタイル(写真2)も増えてくると考えられます。見られることも意識して、このようなスタイルで積極的に緑やガーデニングを外に向けて演出していきましょう。■
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