★HABITAT:feature articles〜特集のページ〜:(最終回)敷地の外にも目を向けよう★

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はじめてのエクステリア&ガーデニング
No.6 (最終回)敷地の外にも目を向けよう(8/18,1999) 美里学
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 この特集も今回で最終回となりました。これまで特集を見ていただいていた皆さんは、家づくり、庭づくりに興味がある方か、あるいはエクステリアや住宅関連企業にお勤めの方が多かったのではないかと思います。そして、皆さんの年齢は思うに20才代から40才代ではなかったでしょうか。

 さて、皆さんには、今どんな友達がいらっしゃいますか。ほとんどの方は、会社の同期やクラブの友達、学生時代の友達関係以外にはあまりつき合いはないのではないでしょうか。私は、会社の中や学生時代というのは限られた場所でありごく限られた時間にすぎないのではないかと思っています。ですからそこから外に出ないと、色々な環境や考え方にふれることはできないと思うのです。

 庭づくりを考えるときにも、限られた場所、すなわち敷地を考えなければならないのですが、敷地の中のことしか考えないのと、外にも目を向けるのとでは、道路からのエクステリアの見え方が大きく変わってきます。敷地の中のことしか考えないと、外はどうでもいいという気持ちになり、どうしても殺風景で閉鎖的になりがちです。外にも目を向けるということは、街並みや訪問者にも気を配るので、やさしく開放的な感じになることでしょう(下の写真1〜3、筆者が撮影した米国郊外型住宅の事例を参照)。

 はじめての人の家を訪れるときには、閉鎖的なエクステリアより開放的なエクステリアの方が印象が良く入りやすく思うのではないでしょうか。たとえば、はじめての訪問先が、背丈以上のブロック塀にすっぽり覆われて中の様子・気配がさっぱり伺えないとしたら…。友達に気軽に遊びに来て欲しいとお考えのお宅なら、敷地の中のことだけを考えたような殺風景で閉鎖的エクステリアのプランは選ぶべきではないと思いますがどうでしょうか。

 家の間取からは、家族構成や生活スタイルが読みとれるように、エクステリアからは、家族の性格や気持ちが読みとれることができます。この特集のNo.1で書きましたように、エクステリアは「身だしなみ」です。外見だけで人を判断するのはよくありませんが、外見はまぎれもなく判断材料の一つで、これは家にも当てはまります。

 かならずしもオープンスタイルがよくて、クローズドスタイルが悪いということではなく、エクステリアを考える上では、ビルダーもユーザーも【敷地の外にも目を向ける必要がある】ということを認識して下さい。■


(写真1)訪問者を迎えるために植えられている玄関まわりの草花。米国では、ほとんどの家が緑や草花で門まわりを演出している(ワシントンDCのケントランド)




(写真2)家の内と外がはっきりしているが、視覚的には開放的に処理されている。少しグレードの高い住宅地でよく見られる形態(ロサンゼルスのキャスターウェイ)




(写真3)どことなく日本的な趣のある玄関まわりの演出。米国では、各々が個性的な演出を楽しんでいる(サンフランシスコのフォスターシティー)


押さえておきたいポイント

開放性とセキュリティ

 開放的であることと防犯はどうしても取り合いになってしまいます。この点からも、地域によっては、必ずしもオープンスタイルのエクステリアがいいとはいえないことにもなります。
余談になりますが、セキュリティ会社と契約している住宅の玄関先に、その会社のマークが付けられているのをよく見かけます(結構目立ちますね)。これは、防犯システムがありますよと見せること自体が防犯になっているので、無粋と片づけられない面があります。
 一方、京都などの古い住宅では、塀の上部にとりつけられた柵が外側に曲がって侵入しにくくなってたり、またその柵が槍状になっていたり尖った竹だったり、あるいは塀の上にかち割ったガラスを接着していたり----と、ちょっと古風なセキュリティを見かけます。これは「忍び返し」といいます。あまり美的とはいえませんが、まあ、これはこれでまた味わい深いものがあります。

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